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© 2020 Takahiro Goto
あなたは両親、祖父母、曽祖父母の話を聞いたことがありますか?
彼らの人生が嵐の海での航海のように困難に満ちており、あるいは灼熱の砂漠を旅するような、小説よりもはるかに奇異なものであったことを知っていますか?
私たちは自分一人の力でここまで成長したと考えがちです。しかし実際には、私たちが当然のように立っているこの土台にしても我々の先輩家族たちによって築き上げられたものにほかなりません。だから、私たちは彼らへの感謝の気持ちを忘れてはなりません。中でも困難な社会環境の中にあって、深い愛で子供たちをを育て上げていく母親の姿は、時代や国が違っても変わることはありません。
「五人の母」は、私の母(千恵子)を中心とする 3 世代にわたる 5 人の女性の実話です。そこには、母(千恵子)と彼女を取り巻く人々の波乱万丈な生活が描かれています。
素朴でありながら、涙を誘われるそして心温まる物語です。それは、戦争、貧困、病気、性差別など、1900年代前期の近代日本の厳しい社会環境の中で、たくましく生きた5人の母親の記憶です。
この本を読み終わったあなたは、きっとご自分の両親の辿った人生に思いを馳せていることでしょう。
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